オールド·マネーの定義
オールドマネーの辞書的な定義は、「代々莫大な富を手にしている階層」です。彼らは洋服のブランドロゴの部分をくりぬいて着るほど全くブランド品であることに執着を見せません。これはファッションに限ったことだけではなく、車も最新のスポーツカーではなく、数十年前から存在しているクラシックカーを大切に乗り継ぎます。このようにオールドマネーは富を誇示しないことから、「静かなラグジュアリー(Quiet Luxury)」とも表現されます。
ファッションにフォーカスをしてみると、いわゆる「オールドマネースタイル」と呼ばれるスタイルは大まかには「プレッピールック」や「アイビールック」の一種です。これらのスタイルの起源は米国の私立学校と言われており、かつての私立学校は経済的余裕のある富裕層の子どもの為に設立されました。
彼ら富裕層は学校での服装の規制も厳しく、「ヴィクトリアン(Victorian)」や「エドワード(Edwardian)」スタイルのようなかなり厚手のなウールジャケットを着なければならないというルールが存在していた。そんな中でカジュアルな服装を切望していた学生たちが生み出した自由なムードのカジュアルスタイルこそが「アイビールック」「プレッピールック」と呼ばれるようになったのが起源みたい。 この時誕生したしたブランドがジェイプレス(@jpressclothiers)、ブルックス·ブラザーズ(@brooksbrothers)ポロ·ラルフローレン(@poloralphlauren)だ。
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「Aesthetic」というレッテル
「オールドマネー」との対比でよく登場するのが一代で富を築いたような人物、いわゆる「ニューマネー」だ。2000年代のアメリカドラマ「ゴシップガール」の主人公のように代々富を受け継いで来たような層と、、フェイスブックの創立者マーク·ザッカーバーグやキム·カーダシアンのように比較的短い期間で莫大な富を手にしたような人々を「ニューマネー」と呼ぶ。
実はオールドマネーがここまで流行した事にはSNS上でのとある議論が深く関係している。その議論とは「オールドマネー vs ニューマネー」だ。これはオールドマネーこれはニューマネーといったカテゴライズの作業が積極的に進められていく過程で、オールドマネーに対して美学(Aesthetic)というキーワードが不随されるようになった。「感性」とも同義のこの「Aesthetic」という言葉が付随することで「オールドマネーになりきるのは難しいけど、あくまでも感性的なものとして楽しめばいいじゃん!」といったような思想が広がり、現在の『「オールドマネー」っぽいスタイル』の流行へと派生した。「オールドマネーアスレチック」と呼ばれるスタイルは金色、ベージュ、ホワイト、ブラックとネイビーカラーがよく登場する。モダンなドレスやスーツはもちろん、乗馬、テニス、ヨットなど富裕層が楽しむスポーツ衣装も参考になる。
オールドマネートレンドをどう捉えればいいのか?
参照:Kylie Jenner https://www.instagram.com/kyliejenner/
参照:Kendall Jenner https://www.instagram.com/kendalljenner/?hl=ja
ここまでオールドマネーが流行してきた背景を振り返ってみたが、結局どう自分のファッションに落とし込めばいいのか。
様々な時代背景や階級制度など、複雑なルーツのもと誕生したオールドマネーですが、私たちはシンプルに「ファッショントレンドとして」楽しむのがお勧めです!
ここまでお話したオールドマネーの背景を一緒に背負ってオールドマネーを楽しむのではなく、「シンプルに昔の貴族の服装って今見るとなんか気分だよね!」といった具合で参考にしながら、身の回りのアイテムたちの中でそれっぽいアイテムをピックアップして自由に合わせる。
これで十分なのではないかなと思います。ファッションはいつでも自由なので!おすすめのブランドを紹介する記事も執筆中なので、お楽しみに!!