ニュージーンズが着て話題になった“あのエプロン”、実は…?KBP(kittybunnypony)特集

韓国トレンド

はじめに

「え、このうさぎ柄エプロンどこの?」
ニュージーンズが全員おそろいで着用したこの写真は、公開されてから
韓国のファンの間でじわじわ話題になりました。

ブラックベースにバニーのシルエットが並んだ“あのエプロン”。
キッチュで可愛いのに、どこか落ち着いたムードもあって、
ニュージーンズならではの自然体な雰囲気とよくマッチしていました。

多くの人が気になっていたその柄の正体——
それこそが、韓国のデザインファブリックブランド
KBP®(kittybunnypony/キティバニーポニー)
オリジナルパターンです。

ニュージーンズの着用で改めて注目を集めましたが、
KBP 自体は 2008 年のローンチ以来、
「パターンを愛する人たちのためのブランド」として
長く支持されてきたハウスブランドでもあります。

今回はこの機会に、KBP がどんなブランドなのか、
その世界観と代表的なパターン、そしておすすめアイテムまで
順番に紹介していきます。

ニュージーンズ着用で再注目!KBPバニー柄の魅力

ニュージーンズの写真でまず目を引くのは、
メンバー全員が同じバニーパターンのアイテムを身につけていること。

小さなウサギのシルエットが規則的に並ぶブラックパターンは、
可愛らしさと落ち着いた雰囲気のバランスが絶妙で、
カジュアルなスタイリングにもきちんと感のあるムードにも
どちらにも寄りすぎない“ちょうどいいキッチュさ”があります。

SNS では
「このうさぎ柄どこのブランド?」
「ニュージーンズが着てるのを見て気になった」
といった声が多く、KBP のバニーパターンが改めて注目されました。

実はこのバニーシリーズは、
ブランド側のインタビューでも「もっとも人気のあるパターン」と
語られている、KBP を代表するアイコニックなデザイン。
ニュージーンズの着用は、その存在をより多くの人に知らしめる
きっかけのひとつになりました。

KBP®とは?|“Life in Patterns”の哲学で生まれたブランド

KBP®(kittybunnypony/キティバニーポニー) は、
2008 年にスタートした韓国発のデザインファブリックブランドです。
代表でありデザイナーでもある キム・ジンジン 氏によって
立ち上げられました。

ブランドの中心にあるのは、とてもシンプルで力強いメッセージ。

“Life in Patterns”
——パターンを通して、日常に新しい活力と楽しさを。

KBP は「かわいい柄の商品を作ること」そのものよりも、
お気に入りのパターンが、毎日の小さな幸せにつながること
を大切にしています。

そのため、KBP が展開するのは生活に近いアイテムばかり。

  • カーテン
  • ベッドリネン
  • クッション
  • ポーチ
  • キッチンファブリック など

毎日手に取るファブリックにパターンがあることで、
何気ない瞬間の気分が少しだけ上がる——
そんな体験をデザインしているブランドです。

ブランド名 “kittybunnypony” は、
1960年代のレトロな絵本
『Happy Kitty Bunny Pony』 に着想を得たもの。
そこに描かれた動物たちや、素朴であたたかいイラストの世界観が、
ブランド名だけでなく初期デザイン、現在のコレクションにも
自然に受け継がれています。

KBP を運営する Jinjin International(ジンジンインターナショナル) は、
ブランドとともに 1994 Textile Design Lab という
テキスタイルデザインラボも運営。
ソウル・梨泰院(イテウォン)に本社を構え、
合井(ハプチョン)と梨泰院にオフラインストアを展開しています。

KBP は韓国国内で“デザインファブリックブランド”として
独自のポジションを築いており、
中国・日本をはじめとする海外への輸出や、
さまざまなブランド・アーティストとのコラボレーションを通して
ブランドの価値を広げ続けています。

KBPを象徴するパターン|なぜバニーパターンが愛される?

KBP には動物柄・幾何学柄・フラワー柄など
さまざまなパターンがありますが、
インタビューでも「もっとも人気のある柄」として挙げられているのが
バニーパターン です。

バニー柄が長く愛されている理由は、いくつかのポイントに集約されます。

  • かわいいのに、子どもっぽくなりすぎない
  • シンプルなリピートパターンで、服や小物にもなじみやすい
  • モノトーンや落ち着いた配色で、大人も取り入れやすい
  • “動物モチーフの楽しさ” と “テキスタイルとしての完成度” のバランスが良い

KBP はバニー以外にも、オリジナルのパターンを多数展開しています。

  • 幾何学パターン
  • フラワーパターン
  • レトロな絵本を思わせるイラスト
  • コントラストの効いたカラーリングを楽しむパターン など

どのデザインも、「Life in Patterns」というスローガンどおり
日常の中で小さな喜びを生み出すためのパターン として
作られているのが特徴です。

Snow Bunnies(スノーバニーズ)は、
しんしんと雪が降る冬の夜を背景に、
うさぎたちが軽やかに駆け回る様子を描いたデザインです。
落ち着いたモノトーンのコントラストからは
季節の静けさと澄んだ空気感が伝わり、
冬の情緒をやさしく感じさせてくれます。
シーズンを問わず人気の高い、KBPらしいパターンです。

Miller Reverse(ミラ―リバース)は、
規則的に並んだ 点と線のリズム が特徴のパターン。
従来の“Miller”シリーズより 約1.5倍大きいスケール に拡張され、
より大胆で存在感ある雰囲気に仕上がっています。
ブラック×アイボリーの鮮明なコントラストは
モダンでありながら、どこかヴィンテージ感も漂わせ、
KBPの「控えめだけど印象的」なテキスタイル美学をよく表しています。

Poppy Garden(ポピーガーデン)は、
オランダ出身のパターンデザイナー
Jessica Nielsen(ジェシカ・ニルセン) によるデザインです。
自然の色や形からインスピレーションを受けた彼女の作風が、
イエロー×ブルーのツートーンフラワー として表現され、
シンプルな形ながら抜群の存在感を放ちます。
まるで広い野原に咲く野花のような、
明るく爽やかな印象を与えるフローラルパターンです。

Maison(メゾン)は、
ホワイトをベースに、レンガをイメージしたブラウンレッド、
水色の屋根、アイボリーの窓を組み合わせたデザイン。
小さな家々が並ぶ “町を見下ろしている” ような世界観で、
親しみやすく、どこか懐かしい温もりを感じさせます。
このシリーズを手がけた
Small Hands Steady Work(スモールハンズ・ステディワーク) は、
家族との日常から着想を得て
ハンドキルティングやパッチワークの温かさを表現するブランド。
KBPのオリジナルファブリックと40番手コットンを組み合わせ、
丁寧に仕上げたシリーズです。

日常を彩るKBPおすすめアイテム|パターンがもたらす小さな幸せ

kittybunnypony Grove Bunny Mug

kittybunnypony Grove Plate

KBP はファブリックアイテムを軸にしながら、
近年は テーブルウェア照明 などへも世界観を広げています。

中でも象徴的なのが、
韓国を代表する陶磁器ブランド 韓国陶磁(Hankook Chinaware) との
ボーンチャイナコレクションです。

  • 韓国陶磁の 80 年にわたる歴史ある技術
  • KBP のオリジナルパターン

この二つを組み合わせ、
本来は色鮮やかなテキスタイルとして展開してきたモチーフを
単色のラインドローイング として落とし込んだのが特徴。

韓国陶磁のボーンチャイナが持つ
やわらかく温かみのある白を活かすため、
KBP らしい大胆な配色はあえて抑え、
どんな料理にも合わせやすい ダークグレーの線画 を採用しています。

プロダクト開発にあたっては、
韓国陶磁のアーカイブからさまざまな形状を検討し、

  • 重ねて収納しやすい「スタッキング可能な形」
  • 一人分の食事やデザートにちょうどいいサイズ感

など、実際の使いやすさ を重視してデザインされたシリーズです。

代表のキム・ジンジン氏自身も
毎朝オフィスで「Grove(グローブ)」パターンのマグを使っていると話しており、
新しいアイテムはデザイナーやスタッフが実際に使いながら
サイズ・洗濯や食洗機の耐久性など、細かい部分まで確認しているそうです。

こうした開発プロセスには、

「毎日目にするものこそ、心が喜ぶものであってほしい」
「パターンは、日常の小さな幸せである」

という KBP の考え方がそのまま反映されています。

KBPおすすめアイテム4選|生活の中で光るパターンたち

雪景色の中を駆け回るバニーたちを描いたパターン
Snow Bunnies(スノーバニーズ)は、
静かな冬の夜と跳ね回るうさぎたちの対比が魅力のデザインです。
シックなモノトーンの中に季節の情緒が宿っていて、
どんなシーンにも馴染む万能アイテム。
KBPのボックスポーチシリーズは、
従来のポーチに“8cmの深さ”を加えた立体的なデザインで、
X-Small〜Mediumまで3サイズ展開。
収納力が高く、仕分けもしやすい実用派アイテムです。

小さな森“Grove”に佇むうさぎを描いた穏やかなパターン
Grove Bunny(グローブバニー)は、
コスモスが揺れる小さな森の中で
そっと周りを見渡すうさぎの姿を描いたパターンです。
スカイブルーをベースに、
落ち着いたグリーンとピンクが組み合わさり、
どこかレトロで優しい雰囲気。
Cloudy Mini Bagは、
薄い中綿を挟んだふんわりとしたフォルムが特徴で、
軽くて持ちやすいミニトート。
内側はネイビーの無地で、デザインのまとまりも◎

サンドイッチから生まれた、遊び心あふれるキャラクターパターン
イタリアのアーティスト Gaia Stella(ガイア・ステラ) とのコラボ作品。
彼女が日本旅行中に見た“色とりどりのサンドイッチ”にインスパイアされ、
シンプルな形が別の意味に見える“視覚の遊び”をテーマに描かれました。
BIBI and Friendsは、
ピンク色のキャラクター“BIBI”と仲間たちが
サンドイッチパーティーを準備する様子を描いた
楽しくて物語性のあるパターンです。

温かな光がにじむ、日常を照らすテーブルランプ
照明ブランド「一光電球(Ilkwang Lighting)」の
人気シリーズ FLAMINGO26 に、KBPパターンを落とし込んだスペシャルエディション。
カラーはバター・ディープグリーン・ライトグレーの3色。
“布越しの柔らかい光”が特徴で、
5段階の色温度モード・3段階タイマー・調光機能など
使いやすさも抜群です。
マグネット内蔵シェードで、
光の向きを細かく調整できるのもポイント。

さいごに

KBP® の魅力は、派手なビジュアルで“見せつける”のではなく、
生活の中にそっと溶け込むパターンの喜び
大切にしているところにあります。

引き出しを開けたときにふと目に入るポーチの柄、
朝の光を通して表情を変えるカーテンの色、
一日の始まりにコーヒーを注ぐマグカップの小さなイラスト——。

そんな、ごく短い一瞬一瞬に
「ちょっと嬉しい」を足してくれるのが、KBP のパターンです。

ニュージーンズの着用で改めて注目されたバニーパターンも、
その一例にすぎません。

これからも KBP は、
“Life in Patterns” の言葉どおり、
日常にすっと馴染みながら心を少し明るくしてくれるパターン

届けてくれるブランドであり続けるはずです。

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