【24SSトレンド紹介】1990年代のミニマリズム
今日は2024年のファッショントレンドの一つ、ミニマリズム(minimalism)についてお話ししましょう。 2023年はY2Kからオールドマネー/クワイエットラグジュアリーへのトレンド変化が顕著でしたね。 そして、後半にかけては「ノームコア」が登場し始めて、なんとなく「シンプル」というキーワードがファッションにおいてよく目にするトレンドとなってきたような気がしています。 >> ノームコア徹底解説 https://honey-closet.com/fashion/normcore-trend 経済的な負担を軽く?トレンドが成長したワケ Calvin Klein F/W 1999 RTWCalvin Klein Prada S/S 1994 RTWPrada 昨年流行の最前線を走ってきた「オールドマネー」「クワイエットラグジュアリー」が、衰退してノームコアへと変化しているように見えます。 オールドマネールックのトレンドは代々富を蓄積してきたお金持ちのクローゼットにあるようなスタイルというイメージが強く、そこまで簡単に参加できるようなトレンドではなかったような気もしています。 こういった流れもあいまってか、ノームコアというトレンドが台頭してきていて、それらを表現するキーワードとして1990年のトレンドであった「ミニマリズム(minimalism)」が注目され始めているというわけです。 ミニマリズム(minimalism)とは、単純さから生まれる美を追求する社会哲学または文化・芸術的思潮のことですが、1990年代のミニマリズムは現在私たちが表現するミニマリズムとは若干異なります。 最近流行っているミニマリズムは、少なくともごく微小なものという意味で、非常にシンプルなファッション全般を指す言葉です。 一言で、シンプルで節制された、清潔な、無駄のないルックを指すと言えます。 シンプルさの中に隠された趣 GIORGIO ARMANI SPRING SUMMER COLLECTION 627GIORGIO…